乙女 チーズに感動……スホさんのソロ作ってめちゃくちゃUKロックじゃない?→確信へ

    5/31、EXOのリーダー スホが3枚目のソロ・ミニアルバムをリリースしました。
    一昨年リリースした「Grey Suit」も素敵だったのですが、先だって配信していたRed Velvetウェンディとのデュエット曲「CHEESE feat.WENDY」ではさらなる進化を予感させてくれました。

    そしてそんな嬉しい予感を胸にして再生したカムバック作「1 of 3」。
    するとどうでしょう。本作を聴きながら私の頭でいろんな点と点が線でつながっていったのです。

    目次

    スホヒョン、UKロック大好きですか?

    その雰囲気が漂い始めたのは一昨年の4月にリリースされた「Grey Suit」から。
    1曲目の「Morning Star」がなんかOasisっぽいところあるな……と思ったのでした。

    ただ、2022年といえば80s〜Y2Kのリバイバル・ブームの過渡期だったころもあり、そのなかでうまい具合にやったのかしら、という印象もありました。

    1st Mini Album「Self-Potrait」のころはバンド・サウンドとはいえ、もっとドラマOSTのようなバラードな空気もありましたし、「Grey Suit」収録曲の「Hurdle」も東方神起のチャンミンのソロにも近いものがあり、これがスホの好みなのかどうか判別つかずにいたのです。

    でも今回のカムバを聴いて、「このひと絶対UKロック好きじゃないですか」という確信に変わったのです。

    そう思って過去作を聴き直すと……。


    めちゃくちゃRadioheadやんけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    いや最高。だってインディーズのオルタナバンドじゃなくて韓国のトップアイドルのソロ作がレディヘリスペクトよ?そんなことあるんだ……。

    あるんです、ということでみなさん、まずセカンド・アルバムから聴いてみていただけますでしょうか?

    スネアもイントロのギターの音色もノイズ混じりにぬちゃあとしていて、俺は絶対にこれがやりたかったんだぜ……という声が聴こえてきそうな「Decanting」、ドリーミーでホーリーな雰囲気がシューゲイザー・バンドの救済曲のそれ、「Moment」の2曲がかなりおすすめです。「Moment」、サビ終わりの1音外しがかなり気持ち悪く、スホが普段からこういう曲を聴いているのがわかりますね。

    正直品行方正でお金持ちでやさしくて……というイメージが強いスホがUKロックが好きというのはギャップがありますが、それの自身での発露の仕方はなんと上品なんでしょう。
    私感動いたしました。

    ちなみにスホの好きな音楽を色々探してみたところ、
    ビートルズ、レディヘ、ハリー・スタイルズ、ブリットポップを挙げているツイートをみました。ファンベースのものなので、オフィシャルなものではないのが惜しいですが。でも、それらが好きなことはソロ作品を聴いていると伝わります!いやあ良いですねスホソロ。

    スホペンのみなさん、すみません、これまで聴きこめてませんでした。
    今日から改めて再生しまくります。

    最新型スホ歌唱、洒脱です。

    「Let Me In」のブログでも触れましたが、スホさん本当に歌心のある歌唱を手にいれました。まぁ当然、EXOのメンバーに選ばれるくらいですから元々歌えるひとなんですけどね。

    変化を言語化するのが非常に難しいのですが、以前はもっと”とろみ”がある印象でしたが、最近はどこか膜がほどけたような印象を受けます。シンプルな発声ということかな……?とくに高音部は、「Grey Suit」のころの癖がさらに薄まり、聴きやすくなりましたね。

    除隊後の活動を思うとやはりミュージカル「モーツァルト!」への出演の影響が大きいのでしょうか?演技仕事を歌仕事に還元してくれている……。

    そしてUKロックの雰囲気って、K-POPのいわゆるハイトーンが得意なメイン・ヴォーカルとは相性が悪いと思うのですが、歌がうまくなってリラックスしたムードも醸し出せるようになったスホとはかなり合っています。

    今回のアルバムで言うと、「MayDay」からかなりメランコリーな雰囲気。「1 to 3」もめちゃくちゃ90sブリットポップ、というかBlurでして、これもスホの上品さが良い味。Moonlightの生感のあるギターのエフェクトとか、「Alright Alright feat.GIRIBOY」のパーティ感とか、「Zero Gravity」に混じるお茶目さとか、絶妙なバランスでUKの空気を再現してくれていますよね。

    いや名盤すぎひん?

    かつてはTOMORROW×TOGETHERの「Blue Hour」のEPに英国の風を感じたものですが、トゥバはそれから一気にアメリカナイズされてしまい、WOODZもUKの方向には進んでくれなかったので、K-POPでここまでやってくれるアーティストがいるというのが嬉しいです。

    しかも推しグループのリーダーが!

    最近ワールドクラスのアーティストたちの視線がアメリカから欧州に向き始めた空気を感じるので、もしかしたらこれから増えていくかもしれませんね。
    でもそのたびに私はこのアルバムの話をしますよ!!

    ていうかスホヒョンってハロプロならタンポポかも。

    はい?????????
    いや、まず「CHEESE」を聴き直してみてください。

    このギター……ブライアン・メイ風!!!!!!!
    ビートルズとクイーンのファンの後発ロック・バンドがやりたいことを詰め込んだみたいなレトロでゴージャスなサウンド。
    (あとこれ絶対言っとかな。ウェンディ姐の声もまたおしゃれでたまらん!!)

    え、ということはこれ……(初期PANIC AT THE DISCOじゃないよ)

    はい同じくらいかわいい。

    すみません言いたいだけでした。

    私、長年(編曲者の永井ルイさんによるクイーン・オマージュなブリティッシュなアレンジが日本のアイドル界のなかで最強である)2期タンポポとBlurとBONNIE PINKとRadioheadを愛聴しておりまして、本作に関しては素晴らしい以外の言葉がなく。そして、どうしてももっと多くの方に聴いていただきたく筆をとった次第です。
    よく考えたら自分、スホと同世代ですし同じような感覚でUKロックを聴いていたのかもなんて考えながら。

    三十路以上にとっては永遠の憧れですよね、UKロックって!

    これが興味のきっかけになるかどうかは謎ですが、よかったらサブスクでアルバムを聴いていただけると幸いです。

    名盤っす。今度は嘘じゃないっす。

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