Kep1erの花道、ITZYの変化球……そしてくるぞくるぞtripleSの日本デビュー!いまK-POP日本活動曲がアツい!特集

    最近新譜を聴いてて思ったんです。
    K-POPの日本活動曲、良いやつ増えたなぁって。

    自分が昔、それほどK-POPに関心を持っていなかったころの日本語活動曲って、いつまでもEDMだったり、韓国曲とはかけ離れた歌謡曲じみたものだったり、イメージが真逆だったりしてあんまりのれなかったんですよね。

    いや、それK-POPに関心もってなかったからじゃない?
    まぁそれはそうなんですけど、それ以上に良い曲多いじゃん!と、かつてのイメージを変えてくれた楽曲とその傾向に今回は触れてみようと思います。

    目次

    元気だった頃の邦楽界を、思い出すのよね……

    いや、これ日本人全員好きでしょう。と言いたくなるような楽曲をリリースしてくれたのはKep1er。
    日本アルバム「Kep1going」に収録されている「Straight Line」です。
    彼女たちはいまこの曲で日本の音楽番組にも出演しています。


    もうすぐ活動期間を終える予定のKep1erの花道を飾るこの曲はY2KのR&Bを思わせるもの。当時レトロとされていた音楽ジャンルを巻き込んでいった当時のR&Bトレンドを踏襲するのですから、音楽的に豊かでないはずがありません。

    2000年前後のまだ邦楽に元気があったころ、日本はクラブ・ミュージシャンの流れからR&B流行のきっかけを掴みました。ソロ・アーティストもコーラス・グループも、アイドルもR&Bに手を出し、数100万枚もCDを売っていた時代。つまり、この国は本来R&Bのアジア最大の培養地だったんですね。

    いま日本でクリエイターとして活動してらっしゃる方、そしてレコード会社のスタッフも、その時代を経験してきたはずで、他のジャンルよりもするすると良きものが生まれているのではないかと感じています。

    でも、それをY2Kトレンドの時代に日本語でやってくれるのが主にK-POPシンガーだけというのは少し寂しいかも?
    日本にもXGがいますが、彼女たちも音楽のきっかけ掴みなどはK-POPの流派ですし、日本語では歌いませんものね。(なんだかんだXGが日本語で歌ってくれたら喜ぶひとです、私は)
    これからも色々なクリエイティヴを期待します!

    そして改めて、Kep1erのアルバム、めっちゃ良いです!
    というか、彼女たちのオリジナル曲、実際めっちゃ良かったよね?もっと褒められて、もっと売れるべき存在だったと私は思います。

    ちなみにこのブログのアイディアを練っていたころ、たまたまセメントTHINGさん(@cement_thing)との個人的なお話のなかで日本のY2K R&Bのプレイリストを送っていただき、あまりにもぴったりなセレクトだったので掲載許可をいただきました。当時のR&Bのムードを堪能したい方でSpotifyに登録してらっしゃる方はぜひダウンロードしてみてください!

    y2k Japanese R&B songs you may not have discovered yet 💅」 selected by セメントTHINGさん

    韓国での売り方と聴き比べしてみるのも楽しい

    R&B以外の面でも優秀な日本曲はたくさんありますし、興味をひかれるものばかりです。例えばですよ、

    STAYC「LIT」は、いまの路線に変わる前の彼女たちのリラックスしたイメージに近い曲です。
    「Teddy Bear」以降、わかりやすく、力強くポップな楽曲にシフト・チェンジしたのでこの曲を喜ぶファンも少なくないのではないでしょうか。

    そしてZEROBASEONEの「ゆらゆら -運命の花-」。
    デビュー曲の「In Bloom」と韓国版最新カムバック曲「Feel the POP」の間を繋ぐきらきらとしたポップ・チューンです。
    セカンドEPが往年のK-POPのダーク・コンセプトを思わせるものだったので、彼らの本流を繋ぐ役割を日本曲が果たすというのは面白い現象だと思います。

    SMエンターテイメントで面白いのはそれぞれ日本での方針が大きく異なるNCT。
    NCT 127は彼らが持つトンチキ感をJ-POPにローカライズしようとして楽曲制作を行なっていました(すくなくともメイン曲は)。韓国曲があまりにも変なので、かなりの難題だったかと思いますし、彼らの良さはまさにK-POPの良さにつながるものなのかもと思いました。そしてNCT DREAMはアルバムの後半に入っているような”コンサートで良いムードになれるような曲”を日本語曲に持ってきます。実際東京ドーム公演を成功させたばかりですが、コンサートでファンと一体になれるような楽曲にその国の言葉を持ってきてくれるのはとても真摯だと思います。イリチルのアルバムにもそういう曲はもちろん用意されています。ドリムはそれをシングルとして出してくるということに違いがあるかもしれない。
    ちなみに現状で配信曲のみですが、WayVにもそのきらいがあります。
    日韓同時デビューしたNCT WISHはイリチルのようなオリジナリティの共有を日韓で行なっている印象で、イリチル兄さんたちとはだいぶコンセプトも違うのでこれからの活動が非常に楽しみなグループです。

    そして最近で一番のヒット、ITZYの最新シングル。
    ハウス、UKガラージ、2stepというモロY2Kを匂わせて日本カムバックです。

    韓国では「最強のITZY」というイメージが強すぎる彼女たちですが、日本では脱皮気味。
    いや、そもそも韓国曲でも「Mr.Vampire」というアンビエント要素を感じる名曲をリリースしているくらいですから、パワーにこだわらず自由に輝けるときはもう目の前なのかも。

    そして2stepも上記したKep1erのR&Bと同じように2000年代の日本を踊らせた楽曲ジャンルのひとつ。
    当時そのジャンルを歌っていたシンガーは歌がうまく、ダンスもうまく、そして大層気が強そうなDIVAたちでした。
    つまり、韓国曲と比べてかわいらしく感じるこのシングルも、日本でやれば「ITZYこそがふさわしい」ものになるのです。

    「Algorhythm」も「No Biggie」もかなり良い曲なので、もっと日本で活動して欲しいとさえ思ってしまいますね。

    J-POPローカライズが得意そうなメンツ予想

    NCT WISHに期待を寄せていると言いましたが、同じくSMエンターテイメント所属で日本人メンバーを擁するRIIZEもおそらくかなり日本語曲ではまると思われます。
    現状「Love 119」の日本語詞がリリースされていますが、例えば韓国語曲でもここに挙げたくなるのが「One Kiss」。日本語詞がついてなくてもイメージが容易です。圧倒的なヴィジュアルとバネのようなダンス、そして歌謡曲のような爽やかなユニゾンは日本でも往年のスター・グループを思い出されます。初フィジカル作ですらミリオン・セラーを獲得した大人気の彼らですが、なんと今夏は日本でホール・コンサートを回ります。かなり着実に日本での売り上げ基盤を狙おうとしているのがわかるので、期待しましょう!

    そして日本にローカライズしたY2K路線で期待できる女性グループといえばaespaとKISS OF LIFE。
    aespaは7月2日に「Hot Mess」というシングルで日本デビューが決定済み。KISS OF LIFEはまだ何の情報もありませんが、ファン・ミーティングは行なっています。どちらも歌が抜群にうまい上に楽曲への色付けが得意などんなことでもできるギャルたちです。Y2Kのややチープな路線がハマるはずの彼女たちなので、かつての渋谷への憧憬を我々も思い出しながら熱狂できたら嬉しいです。この流行も永遠ではないので、KISS OF LIFEもはよ!

    さらに本命、tripleS(通称トエス)です。ソニー・ミュージックでのデビューが決まっており、現在最新シングルがじわじわと韓国でもロング・セラーを記録中。この勢いをどこまで日本に持ってきてくれるか楽しみです。


    注目すべきはトエスのプロデューサー チョン・ビョンギ。これまでもLOONAやOnlyOneOfという「名曲量産グループ」のプロデュースを努めた彼が会社を設立し、ローンチしたのがtripleSなのですが、ビョンギさん、なんとつんく♂のファンです。つんく♂が好きすぎてOnlyOneOfの日本活動曲を「ズルい女」by シャ乱Qにしたくらいのひとです。

    ビョンギが韓国でプロデュースした楽曲はそれはもう素敵なものばかりですが、それを日本で表現できるとなるとどうなるのでしょうか?そもそもつんく♂のファンを公言しているという事実に目を向けましょう。みなさん、つんく♂がR&B隆盛期にわざわざNYの本場の風を取り入れようとしたことはご存知でしょうか。モーニング娘。「Memory 青春の光」がNY REC、タンポポの「Motto」もオケもNYのミュージシャンの演奏だという事実を。そして宇多田ヒカルの天才的なリズム感覚の前に、モーニング娘。のR&B傾倒プロデュースを諦めたことを。つんく♂はトンチキなイメージが強い方ですが、本来はR&Bやモータウンなどのブラック・ミュージックに非常にリスペクトがある方であり、その敬意が過剰なリズム固執プロデュースに繋がっているのです。

    ひとりで何曲も何組もプロデュースした結果、その本格的な良さが後世に伝わっているとは到底思えませんが、わたしはつんく♂の2000年前後の楽曲をいまでも愛していて、そしてビョンギという韓国の有名プロデューサーもそうだということが、すごく嬉しいです。まりあとっても

    おそらくビョンギ史上、日本で最大のチャレンジとなるはずのtripleS。
    つんく♂もモーニング娘。も宇多田ヒカルも倉木麻衣も浜崎あゆみも久保田利伸もX JAPANも愛しているビョンギのプロデュース、みなさん期待しましょう。

    ↓ビョンギを愛したくなるリンク集

    ビョンギとつんく♂の対談
    https://www.barks.jp/news/?id=1000225861

    ビョンギの倉木麻衣語りブログ
    https://m.blog.naver.com/gxxd/223258042050

    ビョンギのインタビュー(影響を受けたJ-POPへの言及あり)
    🔗リンクはこちら

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