人気オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(通称 日プ女子)を経て結成されたME:I。番組に寄せられた関心を引き継ぎ、4月17日のデビューを控えるなか、すでにCDTVやミュージック・ステーション、MCOUNTDOWNなどの日韓の人気音楽番組にも出演済み。さらに代々木第一体育館でのファン・ミーティング2daysもデビュー前にして大成功を収めました。
今回はそんなME:Iのなかでも「あの”香水”でヒットした瑛人と親戚」、「黒髪ウェーブのセンターの子」など、度々話題を集める初代センター兼リーダーであるMOMONAこと笠原桃奈のつよさについて書いていく連載の後編です。
前編は桃奈のいわゆる”前世”であるアンジュルム時代について書きました。
今回はその後、日プ女子に参加するまで、日プ女子の思い出、そしてME:Iとしての彼女の勇姿について書いていければと思います。
豪運!縁もチャンスも全てを手に入れる
アンジュルムを卒業してしばらく経ったころ、桃奈は韓国へとダンス留学へ渡りました。
そこにいたのはいまでは同じME:Iのメンバーである清水恵子。恵子と桃奈は韓国留学中、同じダンス・スクールでレッスンを受けていた同窓生です。日プ女子放映中も、インスタ広告などですでに周知の事実でしたが、最終回の放送を観たスクールのトレーナーの方が投稿した動画の喜び方が微笑ましく、ふたりのファンを中心に再び拡散されました。そして結成後のインタビューでは、恵子が「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」を受けることを知ったのをきっかけに、導かれるように桃奈も参加オーディションを受けることを決意したこともわかっています。(ViVi Q&Aなどでの発言https://www.vivi.tv/post395548/)
偶然の出会いが番組の最中もずっと発展していったのもすごいですが、ちゃんとふたりともデビューできたこともすごいです。明るく無敵に見えるけれど、実は繊細な一面も持つふたり。互いが精神的支柱であるような発言も多く見ます。ふたりとも本当にデビューおめでとうございます。これからも健やかに輝いてください!
そしてオーディションに見事合格し、日プ女子の練習生となった桃奈。
桃奈は同じくすでにデビュー経験のある加藤心とお披露目ユニットrebloomを組むこととなります。
心は韓国のガールズ・グループ「Cherry Bullet」の元メンバー。K-POPリスナーから大きな支持を集める日プシリーズですから、もちろん心の知名度は群を抜いていました。
ふたりは日プ女子のレベル分けテスト第2話にてYOASOBIの「アイドル」を披露。
結果として、デビュー経験者ならではの貫禄あるパフォーマンスでふたりともA評価を獲得しました。
自分がAだと呼ばれたときは顔を全く崩さなかった桃奈でしたが、心のA評価が確定した際にはしゃがみこみ号泣。ふたりだけで過ごしたレッスンは短期間だったと思いますが、ユニット分けからこのレベル分けまでの間に、ふたりがどれだけのことを打ち明け合い、励まし合ってきたのかがその涙から伝わってきました。
その後も第1回順位発表式で「わたしは心ちゃんを愛しています」と宣言したり、ビハインドでいちゃついていたり、限られた分量のなかでもふたりの絆は健在。最終的に1位と11位デビューするというあまりにドラマチックな展開でファンを泣かせました。そして本人たちも泣いていました。笑
のちに櫻井美羽が桃奈のことを「仲間大好き」と評していましたが、日プ女子のなかでもっともそれがわかりやすかったのがこのrebloomの関係でした。わたしは彼女たちの勇姿を一生懸命見届けていたので、覚えているうちに、後日またこのブログでrebloomの記事を書きたいと考えています。
そしてこの項目ではもうひとつ。桃奈はグループバトルの選抜にて、石井蘭から選ばれました。
上の動画で「わたしアンジュルムめっちゃ好きなんですよ」と言っていた蘭。蘭もまた、既デビュー組のひとり。
Girls2のメンバーでした。日本のアイドルの知名度も評価もあまり高くないこの番組で、そのヴィジュアルと実力からじわじわと注目を集めていた蘭が桃奈を選んでくれたことで、うっすらとあった特別視の壁が壊されたような気がしています。
彼女たちが組んだ「AWAKE」には恵子も選抜。番組放映当時は恵子と桃奈の絆を思わせるような演出はなかったものの、チームメンバーの岡部望々花のインスタグラムにて、AWAKEチームでディズニーランドに行ったことが明かされたり、川畑蘭華や髙畑百加からチームの絆がわかるエピソードが語られたりと、番組内の1回きりのチームにも関わらずかなり良い雰囲気で過ごせていたことがわかっています。
また、驚くべきは石井蘭の審美眼。
AWAKEチームの6人中5人(岡部は残念ながら第1回順位発表式で脱落)が、その次のポジション・バトルでチーム内1位を獲得するという衝撃の結果となりました。
番組内ではそういう話にはなりませんでしたが、蘭に選ばれたことはAWAKEのみんなにとっても大きな力となったことだと思います。そして石井蘭もまた、恵子と桃奈と一緒にME:Iとしてデビューを掴み取りました。いろんな動画でふたりの関係性は見てとれますが、日プから今に至るまで、桃奈の実績や実力を一番信じてくれているのは彼女だなと感じています。
変わり続けられるような勇気 日プ女子での飽くなき挑戦
前述した通り、数々の縁に導かれながら大きなチャンスをものにし、桃奈は再デビューを果たしました。
ですが、その道のりは決して穏やかなものではなく、太陽のような笑顔が曇る瞬間もありました。
それでもアンジュルム時代からのファンをつなぎ止め、さらには分量がほぼない中でファンを増やし続けたのは彼女の”変わり続けようとする姿勢”の成果でした。
日プ女子での彼女のアクションを箇条書きで振り返ってみましょう。
・「LEAP HIGH!」レッスンにまっすぐ真剣な態度で臨む。クラス分け再評価テストにてトレーナーも文句なしのロイヤルAを獲得。
・グループバトル「TOKYO GIRL」にてセンターを担当。恵子へのアドバイスシーンが放映される。
・髪をばっさり切って第1回順位発表式に登壇。スピーチ力の高さから、主人公感があると認知され始める。
・ポジションバトル「Shut down」にてラップに初挑戦。チームリーダーを担当。”賞賛も批判も愛してるわ”というリリックで覚悟を示す。
・コンセプトバトル「&ME」でサブヴォーカルを担当。
・以上すべてのパフォーマンスでベネフィットを獲得。
・デビュー評価でポジションを選ぶ最後のひとりとなり、「想像以上」のメインヴォーカルを選択。
思い出せるだけでも、彼女は常に”昨日とはちがう自分”をアピールしようと努力し続けていたことがわかります。さらに、青山テルマさんから「周りに頼られるかもしれないけど自分をないがしろにしないで」とアドバイスされるほど、周りを支えようと努めていました。(https://www.oricon.co.jp/news/2307712/full/)
熾烈化するライバルファンダムとの争いのなか、出来て当たり前、人気があって当たり前、そんなムードが醸成されていましたが、彼女は失敗を恐れず、守りに入らず、日プ女子のなかでもがき続けました。
ファンとしても、最後の「想像以上」のメインヴォーカル選択はいまだに震えます。
ヴォーカル強者のファンに反感を買おうとも、アンチから叩かれようとも、彼女は挑戦することを選んだのです。
その姿勢が、最終獲得票数 1,116,716票という圧巻の数字につながったのだと思います。
新天地 ME:Iのリーダーとして愛情の恩返し
アンジュルムを離れ、日プ女子という辛くもあり、楽しくもある第2の青春を経験し、頼れる恩師、一緒に良いときを過ごした仲間をたくさん増やしてきた桃奈。
縁とチャンスをすべて手に入れて、ME:IのMOMONAとして、ついに明日4/17、デビューを果たします。
ME:Iのリーダーであり、デビュー曲「CLICK」のセンターを務める、そんな彼女のいまの一番の強み、それは、ME:Iという最高のグループのみんなとこれから一緒に世界に羽ばたけること。
誰よりもリーダー桃奈を信じてくれる海老原鼓さん
ひっそりと桃奈に甘えてくれる山本すずさん
自立しながらも桃奈についてきてくれる村上璃杏さん
こっそり桃奈のおふざけにのっかてくれる佐々木心菜さん
お互いを支え合える親友 清水恵子さん
他のひととは違う視点で桃奈を褒めてくれる高見文寧さん
桃奈の小ボケに密かに笑いかけてくれる飯田栞月さん
桃奈の隣で一緒に先頭を走ってくれる石井蘭さん
いつも気にかけ、桃奈に笑顔をくれる櫻井美羽さん
そして、相棒 加藤心さん
これからみんなと桃奈が見せてくれる世界に、期待しかありません。
争いしかない、どうしようもない現実があるけれど、ME:Iが世界を照らす光となりますように。
桃奈、改めてデビューおめでとうございます。
いままでアンジュルムのメンバーやファンから受けてきた愛情を、ME:IとYOU:MEに還元してくれると信じています。
ずっと自分に誇れる自分でいてくださいね。(心配ご無用ですね)
そしてME:Iのみんな、YOU:MEのみんな、これからも笠原桃奈をよろしくお願いします!
ME:I、本当にデビューおめでとう!