令和に聴きたい川瀬智子5選 the brilliant green/Tommy february6/Tommy heavenly6

    川瀬智子さん誕生日おめでとうございます。
    今年もやってきましたこの日が!ということで、改めて語りたい、彼女のキャリアについて……今回はそのなかでも「いま聞いても良い曲だわ〜」と何度も思う曲を5つ選びました。

    目次

    冷たい花

    the brilliant greenの4枚目のシングル。UKロックの影響をもろに受けたざらついたサウンドと気だるいヴォーカル、いまこれが新たに出てきたらどんな評価を受けるだろう?と思わずにはいられない90年代の価値観を感じられる(色んな意味で)。個人的には、いまの時代ならもっとややこしい歌詞になりそうなところを、適度に暗く、ナルシスティックな温度でしめるところが好きなバランス。「こどものおもちゃ」「神風怪盗ジャンヌ」など90年代のりぼん漫画の単行本で名前を挙げられていたことも印象深い。

    I’M SO SORRY BABY

    ブリットポップに影響を受けた存在としてのブリグリ、の最高到達地点。Tommy february6デビュー後の曲なので歌詞もさらにメルヘン寄り、MVもシュールで可愛らしいモチーフを大量に盛り込むセンスを感じさせる一作に。近年のK-POPのMVを感じさせる部分もあり、当時の邦楽の持つ余裕が活きているなと感じる。いま触れても全く色褪せていない。

    Lonely in Gorgeous

    矢沢あい「パラダイスキス」のアニメ主題歌として書き下ろされた曲。Tommy february6といえば80sポップだが、これまでの曲よりハイエナジーに寄った雰囲気すらある。当時自分は幼かったが、いま聴き直してみるとマドンナ「hung up」と近いぎらつきを覚える。調べてみると発売日もとても近い。もしかすると、当時の音楽界全体にこういうベクトルの楽曲が盛り上がる機運があったのかもしれない。

    以前書いた智子ブログ (https://temposaiko.com/jpop/kawasetomoko/)

    Roller coaster ride→

    映画「下妻物語」の挿入歌。3分を切る小品だがタイトル通りの疾走感でパンキッシュに走り抜ける曲。冒頭の銅鑼の音のような遊びがまた楽しい。ファースト・アルバム以降のTommy heavenly6はゴシック寄りだが、ファースト・シングル、セカンド・シングルのheavenly6はパンクのイメージだった。アルバムリリース直前のリリースでセールス的には転けていたがサード・シングル「Ready?」も良い曲。「Pray」に繋がるものがある。

    LCDD

    メロコア、青春パンク、ゴスなど00年代初期のロックの終盤の曲ってこんな感じだったよなぁ……。映画「サマータイムマシンブルース」の主題歌で、イメージを守りつつもかなり映画に譲歩しているのが特徴。川瀬智子、90年代邦楽界を生き抜いただけあってタイアップ職人です。セカンド・アルバム「Lucky me」もそうだが、昨年のK-POPのY2KリバイバルにおけるQWERのような曲が好きなひとに届いて欲しい。

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