2000年代のオリコン、2003年秋冬が粒揃いで一番面白い説

    秋が来ました。
    南のほうに住んでいるわたしも、たったいま外にストックのお茶を取りに行って「寒ッッッ」と声に出してしまいましたよ。

    そしてこの季節になると毎年思い出すのが、学生時代に聴いていた寒い季節のシングルたちですね。切なさと歌謡曲の相性の良さゆえか、世界のホリデイソング祭りとは違うベクトルで賑わいを見せるこの季節。

    なかでもわたし、2003年秋冬のオリコン・ランキングが好きで……
    30歳以上集合!いまからあの頃の名曲やリリースの流れを一緒に思い出してみましょう!

    目次

    9.8付 夏ドラマ大回収の巻

    1位 「虹/ひまわり/それがすべてさ」福山雅治
    2位 「Be My Love」SPEED
    3位 「異邦人」TAK MATSUMOTO feat.ZARD
    4位 「抱いてよ! PLEASE GO ON」後藤真希
    5位 「forgiveness」浜崎あゆみ
    6位 「ふたつ星」I WiSH
    7位 「心ひとつ」MISIA
    8位 「涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜」サザンオールスターズ
    9位 「感傷/MERMAID」上戸彩
    10位 「薄荷キャンディー」Kinki Kids

    夏のドラマ主題歌が一気にリリースされた週。
    大きな話題を呼んだドラマ「ウォーターボーイズ」の主題歌と大量放映系のCMタイアップがついていた福山雅治の「虹」が「桜坂」以来の大ヒット。
    2000年の解散以来初の本格的な再結成を果たしたSPEEDのリスタート・シングルが2位。
    まだまだ強烈な人気を保っていたB’zのビーイング・コラボ企画もクオリティの高さでヒットしました。上戸彩とI WiSHもドラマ・タイアップのなか、タイアップなしで後藤真希が健闘です。
    初登場曲以外に目を向けると、滝沢秀明・長谷川京子主演の月9ドラマ「僕だけのマドンナ…and I Love Her」の主題歌だったサザンは7月の時点でリリースされており、ロングヒット状態。
    この前週1位だった浜崎あゆみの「forgiveness」もドラマ・タイアップなのですが、「高原へいらっしゃい」という(これまで人生で誰ひとりとしてこのドラマを観ていたというひとに出会ったことのない影の薄い)ドラマの主題歌だったためセールスが振るいませんでした。
    キンキの曲も剛主演のドラマ「元カレ。」の主題歌で、キャリアのなかで最も売り上げの変動が少なかったこの年のなかでも頭ひとつ抜けた人気を集めました。

    注目したいのは、MISIAが珍映画「ドラゴンヘッド」の主題歌でランクインしていること、そしてこの週の14位「COME WITH ME」倖田來未です。
    前作の「real Emotion/1000の言葉」がファイナルファンタジー効果で大ヒット。ついに本人にもブレイクの兆しがあったなか、キャッチーなラテンJ-POPでカムバックしたのですが上の層が厚過ぎてあえなく再トップ10落ち。倖田來未は翌年もブレイク→夏曲でグダるという展開をやっているので印象深いです。

    ショートver.のくせに1分間寸劇

    ちなみに9月といえば9.15付のオリコンも印象深いです。

    福山が1位なのは変わらないですが2位が嵐「ハダシの未来/言葉より大切なもの」(コカ・コーラCMとニノ主演の童貞ドラマStand upというでかすぎタイアップ)、3位がday after tomorrowの「moon gate」(テイルズテーマ曲でついにブレイクするmisono)、4位がSHAKALABBITS「MONSTER TREE」です。20位はGRAPEVINEの「会いにいく」(名曲)。

    10.20付 ロング・ヒットと渋みの巻

    1位 「イミテイション・ゴールド」TAK MATSUMOTO feat.倉木麻衣
    2位 「エレクトリック・サーカス」thee michelle gun elephant
    3位 「メリッサ」ポルノグラフィティ
    4位 「AMBITIOUS JAPAN! 」TOKIO
    5位 「虹/ひまわり/それがすべてさ」福山雅治
    6位 「雪の華」中島美嘉
    7位 「TALI」YOSHII LOVINSON
    8位 「きみをつれていく」安倍麻美
    9位 「合コン後のファミレスにて」ソニン
    10位 「destiny」DOUBLE

    この週はなんと3位〜7位までが前週までにリリースされたロング・ヒット曲!
    注目を集めた松本ビーイングコラボ第二弾シングル倉木麻衣は4万枚、ミッシェルは3万枚で当時としてもかなり枚数自体は少ないですがメンツが豪華で面白いです。
    「鋼の錬金術師の」OPの「メリッサ」、ガルボのCM曲だった「雪の華」は当時中学生だった自分も、初めてテレビから流れたとき絶対に売れると確信したことをいまでも強く覚えています。最近はあまりその感覚を得られないので寂しい。

    ソニンの「合コン後のファミレスにて」はバラエティ番組「Matthew’s Best Hit TV」のEDでした。このタイアップ、意外と名曲揃いなのでいつかそれをテーマにブログを書こうと思います。安倍麻美もセカンドに引き続き強烈な怪曲(326作詞、筒美京平作曲でほんとに変な曲)でトップ10入りです。

    そしてこの次の週の8位「SO CRAZY/Come」安室奈美恵、13位「ホタルの恋の歌」太陽族、「君という花」ASIAN KUNG-FU GENERATIONも思い出深いラインナップ。
    太陽族は雑誌「WHAT’s IN?」に連載を持っていました。アジカンはこの曲でCDTVのミニコーナーみたいな感じで謎に紹介されていて、次の日同級生のお姉さんにCD貸してもらった記憶があります。

    11.17付 新曲&新曲&新曲

    1位 「No way to say」浜崎あゆみ
    2位 「Choo Choo TRAIN」EXILE
    3位 「愛が呼ぶほうへ」ポルノグラフィティ
    4位 「Go Girl〜恋のヴィクトリー〜」モーニング娘。
    5位 「えりあし」aiko
    6位 「HORIZON」HYDE
    7位 「柊」Do As Infinity
    8位 「ビバ★ロック」ORANGE RANGE
    9位 「メリッサ」ポルノグラフィティ
    10位 「星空の下で/『ポビーとディンガン』」SHAKALABBITS

    なんと7位まで丸ごと新曲です!
    当時のEXILEはこのなかでは格下扱いだったかと思いますが、「Together」のヒット以後どんどん支持を集めはじめ、この4週連続リリースの第一弾で9万枚を売り上げ2位に。
    この週のMステとか、見るの楽しかったですね。
    あゆもこの曲では「forgiveness」の失速からちゃんと持ち直しました。

    わたしはHORIZONと柊のシングルを買いました

    このなかではドラマ「末っ子長男姉三人」の主題歌だったポルノの「愛が呼ぶ方へ」も3位で「メリッサ」とのロングヒットコースが印象深いですが、他のアーティストもスパンの短いリリースで、この年の濃さを思い出します。

    それぞれ前作はモーニング娘。は「シャボン玉」、aikoは「アンドロメダ」、HYDEは「HELLO」、ORANGE RANGE「上海ハニー」ですからね。

    Do As Infinityの前作「本日ハ晴天ナリ」は9月リリース、ORANGE RANGEの次作「落陽」は11月リリース、シャカラビも上記した「MONSTER TREE」から間髪入れずリリースしています。

    なんと豊かな時代でしょう。忙しさも半端なかったかもしれませんが、売れてるひとたちのCDリリースに追いかけられている感覚はこの時期以降、K-POPを応援するまで味わえませんでした。また日本でも味わいたいですねぇ。

    そして改めてこの時期のオリコンを振り返ってみて、「雪の華」と「メリッサ」は完全に20年の時を超えても名曲として扱われていてすごいなと思いました。
    小学生感想で終わりです。それでは。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    目次