ヴァージニア・ウルフ「波」を読み終えたがどんな感想を抱けば良いかわからない。

    ヴァージニア・ウルフの「波」を読み終えた。
    そして、このブログのタイトルの通り。わたしには、この本を読んで受けた感想をまとめる力がない。

    普段ならとくに言いたいことがないのは気にならないが、ヴァージニア・ウルフとなれば、何か言ってみたい気がしてくるし、それが的をいたものであって欲しい。

    とりあえず自分の言葉として、ふわふわと頭のなかに浮かんでくるものは、

    「美しい言葉選び、くり返し浮かび上がる切ない詩情。ストーリーとしては特別なものはないと思うが、この時代にして性的指向のグラデーションのある地点を感じさせるところに反応せざるを得ない」

    ふむ。全然面白くなさそう。
    でも自分としては結構楽しんだのだ。訳者の森山恵さんの日本語の美しさも背中を押してくれたのだ。

    他のひとはどんな感想を抱いたのか気になった。
    ネットで調べてみると、本全体を通して記される「太陽」の描写が人生を表現していることや、あの文章はあれの引用だよ、物語はほんと薄いよ、などという感想がいくつか見つかった。

    もしかしたら、ほとんどのひとが自分と同じ道を辿っているのかもしれない。
    ”音楽レヴュー”のように、我が物顔で自分の価値観で測ることができていない。

    難解ではないのだ。でも、自分のものにできない。
    そう考えると楽になる。しかしわたしは、みんながどう感じているのかもっと知りたい。

    ヴァージニア・ウルフ「波」を読んだひとの感想を知りたい。

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