2024年上半期のK-POPこころのベスト13(絞りきれず13)&レヴュー

    Impossible/RIIZE

    結局RIIZEよ。欧州にまなざしが向いたスポーティなムードのハウス。
    細やかな部分に音色にリバイバル感を醸し出しつつ、ここまで音がクリアにみちみちているのは現代の技術の進歩の賜物だわねぇ。こんなに踊れる音なのに聴いてて落ち着くっていうのは、ダンス・チューンとして正当であると同時に、RIIZEの坊ちゃんたちの甘めの声色のおかげでもありますよね。
    優勝です。ところで「Siren」、一体何作に収録してんねん?

    Valentine/POW

    K-POPのトレンドが一気にUKガラージ/2stepから遠ざかったのはPOWがあまりにも強固な正解を叩き出したからだと言われています(言われていません)

    ROTY/YOUNG POSSE

    Spliceで配信されているフリーのソウル・ミュージックをサンプリングしたと思われるHIP-HOPチューン。
    Fortnaiteの曲もAwichもNCT127もおそらく同じサンプリング元なので良い音なんでしょう。自分も気づいたら再生してしまっているので、逆にこれサンプリングされたら「……さすがじゃん」って思います。
    きらきらで生意気にかましてて本気でかっこいい。ROTY、まさにそれ。

    Yes or No (feat. HUH YUNJIN&Crush)/GroovyRoom

    ルセラフィムのユンジンとCrushを迎えたGroovyRoomの2stepではブラウン・アイド・ガールズの「LOVE」をサンプリング。懐かしい音色と2人の情感たっぷりな歌声の組み合わせがドラマチック。ユンジンのソロワークは、ガチ。

    Bye My Monster/ONF

    音楽番組でのファンの掛け声も話題になった楽曲。NCT 127の「Favorite」以来のヴィジュアル系系譜の耽美ナンバーだと思っています。K-POPのこういう耽美ロックコンセプトってドラムが単調になりがちで、それされるとかなり萎えるんですが、この曲はかなり構成が凝っていて楽しい。
    ヴィジュアル系のなかでも、大物アーティストというより新進気鋭の実験的なバンドの香りがする凝り具合です。

    Moon Tour/TAEYONG

    忙しくて全く旅行に行けないイリチルのメンバーたちともし一緒に旅行に行けたら、という思いで制作された楽曲。そのテンションで出来上がったこの曲のあまりに美しく、あまりにやさしいこと。これイリチルのファン、泣かずに聴けますか?入隊前のソロ楽曲でこれを出してくるテヨンのファンへ向けたやさしい愛情に浸れます。そしてこれ大事。昨年ごろまであり、NCTも手を出したK-POPのクラシック・サンプリングを一過性のトレンドで終わらせず、その柔らかくうつくしい音色の温度をここまで持ってきてくれました。これやってるの、テヨンくらいしかいません。彼の自身の音楽に対する真摯さに痺れ上がります。

    Dear. My Darling/BOY NEXT DOOR

    NewJeansもそうだけど、USの懐メロオマージュみたいな良い曲を2分くらいで終わらせるのやめませんか?なぜならそういう曲が一番好きだから……。こういう曲を持ってくるZICOの手腕におののきつつ、ボイネクのみんなの歌唱力に感嘆する1曲でした。
    こういう曲作るのってHYBEの指示なのかな?

    Give Me That/WayV

    サンキューKENZIE。神秘性を掘り下げられすぎてどうなっていくのか全くわからなかった威神ですが、軽いノリのファンクでもこんなに甘めに歌えます。さすが。
    何回聴いても良い曲だなと思える楽曲。他の曲もチャレンジングなモチーフと堅実な音選びで聴いてて気持ちの良いEPでした。

    Midnight Flower/tripleS

    ほぼ王道ヨジャK-POP楽曲なのに音色がネオアコすぎて。透明人間がTWICE歌いましたみたいな空気で、かなり面白い聴き心地です。ビョンギのセンス、一体どうなってる?

    Alright Alright (feat. GIRIBOY)/SUHO

    UKモード全開のスホ3集のなかでもとくに愛しやすかった楽曲。
    なぜなら俺はBlur派なので……。The Greatest ブリットポップ・オマージュ・ソング in K-POP

    Could It Be/YUQI

    モータウンあたりをリバイバルさせていた2010年代のUSポップス、のさらにもう一周させた空気感。自分が若い時に聴いていた曲がさらにリバイバルしてくると月日の経過を感じずにはいられません。
    ケイティ・ペリーみたいだァと期待を高鳴らせてこのリード曲を聴きました。ミニ・アルバムはもう一捻りあれば良いなぁという感じでしたが、ベクトルは好きでした!

    No Biggie/ITZY

    日本活動曲。韓国の楽曲と比べるとダンス曲でも全体的な音の印象がかなりのっぺりする印象があるんですが、この曲は音の選び方が面白いので独特の魅力を放っています。
    こういう曲を出し続けられたらJYPの天下な気がしますよね。

    From Little Wave/DOYOUNG

    LUNA SEAか???????????????と思わずにはいられないギター主体のロック・ミディアムバラード。ユ・ヨンジンとドヨンの関わり方を思い出してみるとそうなのですが、アラフォー以上で日本のヴィジュアル系ロック聴いて育った韓国のクリエイター層はなぜかドヨンにヴィジュアル系の耽美さを感じずにはいられないみたいです。つまりドヨンのこのアルバムって河村隆一の「Love」なのかもしれん。

    俺はLUNA SEAも好きなのでこういうことを言っています。

    以上です。

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