自然体、それすなわち ちいかわ である。 − ド・ギョンス ミニ第3集「Bloosom(成長)」アルバム・レヴュー

    ついにド・ギョンスの3枚目のソロ・ミニアルバム「Bloosom(成長)」がリリースされました。はじめてSMエンターテイメントを出て、個人事務所Company Soosooからリリースされた作品。

    発売日の5/7は68,244枚を売り上げて、前作よりもセールスを伸ばしました。
    わたしもKtown4uで予約済みなのですが、一体届くのはいつになるでしょうか。

    それまではサブスクで音源を聴くとして、昨日・今日の段階ですでに何周もしてしまうくらい素敵な出来だったこのアルバム。この記事では早めのレヴューを書いていきたいと思います。

    情熱のままに書き連ねました。みなさんの感想もぜひ教えていただきたいです。

    目次

    飾らず小躍り ちいさな恋のポップス

    さて、そんなギョンスの3枚目のミニ・アルバムのリード曲「Mars」「Popcorn」、そのあいだに挟まる「Simple Joys」はどれも、素朴な恋愛観に距離を合わせたミニマムで明るいサウンドが特徴的です。

    弦を弾く音も、フィンガー・スナップも、クラップも、金平糖を転がすみたいに甘みのあるポップな響き。

    過去作に比べて韻の踏み方もかなりお茶目な雰囲気が漂っており、部屋を掃除しながら自己流で踊ってくださいと言わんばかりのゆるやかなビートが乗っています。
    スタジアムでコンサートするようなひとのソロ作品とは思えないくらい、ミニマムで、穏やかで、背伸びのないとことんチャーミングなラヴ・ソング。

    ファンを恋人に見立てた恩返しの歌に思えないこともないんですが、わたしはいまだにギョンスがそういうことを絶対にしないとも、実はやりそうとも、言い切れません。笑
    アルモギョンですね。

    「About Time」魂ふるわす歌唱

    後半の3曲はスロー・ナンバーが並びました。
    しっとりとした夜の音色「Good Night」、アコースティック・ナンバー「My Dear」(この曲、かなり伴奏の主張が強く、実は一番SMではやらないようなアプローチの曲だと思います。SMの曲はなぜか打ち込みは鬼主張、生楽器は譜面通りにという主義だと思うので)、本作のラストを飾るのはぼんやりしたピアノの音色が悲恋をつづる「About Time」。

    「About Time」では失った恋を、もうそばにはいない恋人を、じっと想いながら、自身の行動を責めるように喉にぐっと力を込めた歌唱を聴くことができます。そんなギョンスの情熱に聴き手も切なさが込み上げます。

    どちらかと言えば、込めた感情をまっとうに感じさせるタイプの歌声を持つギョンスですが、この曲のもつ想いの広げ方はソロだけでなく、EXO含め彼のキャリア史上一番ではないでしょうか。

    ハミングに近い音の連なりでさえ、物悲しいストーリーを感じさせます。
    ここにきてギョンスの歌唱力の向上を目にすることができて本当に嬉しく思うのと同時に、最初からうまかった彼が、そこで満足せずにここまでやってきた飽くなき探究心に心からの敬意を。

    ということで、わたしとしてはこの曲を本作の出色の1曲として挙げさせていただきます。

    今回、楽曲の認識を正しく持つためにギョンスペンのフォロイー様の和訳を参考にさせていただきました。いつもギョンスの発言や、グッズ販売についてポストしてくださっている方です!いつもありがとうございます……!
    和訳のページへのリンクを貼っておきますので、気になったかたはぜひ

    미유ミユさん(@mi_y1_12)「ギョンス和訳はこちら

    カンパニーススが示すもの

    ススが作り出すコンテンツ、良いですよね。
    スタッフみんなギョンスペンなんじゃないかと思うくらいの理解度。
    EXOのD.O.であること、ド・ギョンスであること、それらをすべてひっくるめて、彼の魅力を引き立てます。

    今回作られた2作のMVでは、とくに除隊後のギョンスの歩みにフォーカスが当たっています。

    「Popcorn」では、
    ・「Hear Me Out」の寝起きンス
    ・得意の変なおどり
    ・大得意の料理
    ・「Rose」の後ろで大変なことが起こっているのに何も気にしないンス
    ・をまとめて妄想キューティーギョンスサランへ状態。
    ・もうギョンスで「アメリ」のリメイク作ってほしい。

    「Mars」では、
    ・「Rose」から花と自転車のモチーフを、
    ・レーシックしてからファンが恋しがった眼鏡姿を、
    ・映画「THE MOON」を彷彿とさせる宇宙モチーフを、
    ・さらに話題となった農村バラエティ「コンコンパッパッ」から農機具を持ち寄るド・ギョンススターターパック。

    そんな2作品、どちらもギョンスの演技はコミカルでにこやか。
    平穏そのものであり、ファンとしても彼がこうやってずっと笑って過ごせればと思えるような出来になっています。

    昔の映像で見るギョンスは仏頂面で照れ屋、時折みせるユニークな姿がチャーミング。そして、除隊してからのギョンスは、自然体 − 無理に顔をつくらなくても良い、EXOや俳優仲間と一緒にいるときの、ちょっとお茶目で、動きでひとを笑わせることが好きなわんぱくな姿、をファンの前でも見せてくれるようになりました。

    男らしさ、アイドルらしさの鎧で身を隠さなくとも、自分らしく立てる強さ。

    これが彼の成長なのですね。
    ひとりのファンとして、わたしは今回のカムバの意味をそう捉えました。

    ちいさな世界を楽しみ、愛しみ、ごきげんに微笑むかわいらしいギョンスは、世界の他の誰よりも魅力的。これからもずっと、応援しています。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    目次