昨月、マリンメッセ福岡A館で行われたL’Arc~en~Cielの全国ツアーを鑑賞して参りました。
小学生のころ、テレビで流れた「The Best of L’Arc~en~Ciel」のコマーシャルを見て心を射抜かれ、人生初の”推し”の対象であったラルク。
わたくし今年33歳。九州田舎暮らし。おそらく”なんだかんだ定期的に活動していた割に年齢的にも地域的にも1番ラルクに会えなかった層”だという自負がございます。
それを乗り越えて「Theater of KISS」ツアーなどは観に行きました。VAMPSも、ラニバも……。またハートに火をつけろ!は落選……。
貧乏大学生時代もなんだかんだCD購入で下支えし、ようやくお金も自由に使える、と社会人になる頃にはほぼ活動がなくなり、なぜかわたしもその頃ハロー!プロジェクトにハマり、果てはK-POPにも沼おちし、約10年の月日が過ぎました。そして今年に入り、ぼうっとiPhoneも見ていたとき、ツアーチケット予約の報を目にしました。そしてなんとなく「いまが行くときな気がする」と、ラルクのことをほぼ何も知らない、「瞳の住人」が好きなだけの友人を誘い、応募してみることにしたのでした。
さっそく当日のセトリ
2024年3月16日 マリンメッセ福岡A館(福岡初日分)
ハイフンの後ろには収録アルバムを一応明記しておきます。
1. | All Dead – Tierra |
2. | EXISTENCE – AWAKE |
3. | THE NEPENTHES – REAL |
4. | 砂時計 – KISS |
5. | a silent letter – REAL |
6. | Ophelia – AWAKE |
7. | Taste of love – DUNE |
8. | Voice – DUNE |
9. | Vivid Colors – heavenly (2nd sg) |
10. | flower – True (5th sg) |
11. | It’s the end – ray |
12. | shade of season – Butterfly |
13. | Blame – Tierra |
14. | 叙情詩 – AWAKE (27th sg) |
15. | GOOD LUCK MY WAY – Butterfly (37th sg) |
16. | Killing Me – AWAKE (25th sg) |
17. | 自由への招待 – AWAKE (24th sg) |
18. | Bye Bye – Butterfly |
19. | ミライ – アルバム未収録 (42nd sg) |
20. | Link – KISS (28th sg) |
21. | MY HEART DRAWS A DREAM – KISS (31st sg) |
三子の魂なんとやら、進研ゼミ並みに思い出せるタイトル
セトリの事前確認を全くせずに挑んだコンサート当日。
「瞳の住人」しか知らない友人に、「全国ツアーだし多分ベスト的なライヴだから大丈夫だよ」と言って誘ったものの、直前で気づく。「UNDERGROUND」……これ絶対ベスト的なライヴじゃないわ!!!!!!!!!!!!!!
友達に席に座ってそう伝えると、若干の苦笑いで、「だよね?」と許してくれました。
しばらく席で近況報告をだらだら続けているうちにライヴスタート。ライヴ前のあの時間が退屈じゃないの、幸せだなぁと思いながら1曲目は「All Dead」が始まると、一音目で絶叫。かつて大好きだった「All Dead」。何かしらで観た事務所イベントでのシドのマオたちのカヴァーが頭をよぎります。そういえばここ、もう1パターンは「THE BLACK ROSE」だったようですね。イントロの1音目、似てますよね?同じ?そのわからなさを楽しむ選曲でしょうか。「KISS」大好きだったのでそちらも聴きたかったですね。
そしてそのあとも「わかる、わかるぞ……」
とかつて聴きまくっていた小、中、高時代の記憶により曲のタイトルを当て続けるわたし。
「a silent letter」のときに「あれ、これsilver shiningだっけどっちだっけ」、そのあとも「shade of seasonだよねこれ大学生のとき自堕落すぎてあんまりCD聴いてない」と、当時の子ども感性ではなかなか聴かなかった楽曲では判断が危うくなった瞬間もありましたね。
一番感動したのは「叙情詩」。
これまでもkenのプレーのなかでも原曲に忠実なパフォーマンスが多かった楽曲ですが、久しぶりにリアルでその姿を見て、脳内のタイミングと全く同じ音が出るのに無性に感動しました。
自分の脳に刻まれているという事実と、ラルクの最高のパフォーマンスに。
後半にはシングルが多くて、それもまた懐かしく嬉しいバランス。後ろの方で見たので、序盤はあまり曲を把握してなかった周りの方も後半は嬉しそうにしていました。
お金を惜しまない豪華演出 これがリアル体験の醍醐味
冒頭の「All Dead」はセンターステージが幕に覆われており、そこに内部から照らされたメンバーのシルエットが、”無数”に”大小”で照らされ続ける演出。
ゴシック・バンドっぽくもあり、さらにいくつライトあんねんという金のかかり方で圧倒されました。アンジュルムの「大器晩成」武道館の演出を思い出しつつ、あれとは比較にならない……。
そのあともセンター・ステージがゆっくりと回ったり、特効も何回もでるわ、レーザーが無数だわ、きらきらしたものが降ってくるわで豪勢すぎました。
メンバーもみんなファンサービスが行き届いてて、ちゃんとしてくれてるなぁという感謝も。
hydeがこれまで観たどの公演よりも歌がうまく、「ONE OK ROCKやUVERworldに負けたくない」という発言の本意が宿っているなと思ったりもしました。
途中で花道にだらーっと座っているところは、良い年のとり方だな、と思ったり。
かつてのようにベタベタはしてくれないけど、ほどよい距離感のなかでくだらない話で笑い合ってる姿が微笑ましく、不仲説や活動がほぼなかった時代も体験している自分としては行ってよかったと思える公演でした。アルバムのリリース、ありますか?今度もまた買わせてください。
無我夢中で楽しむわたし の隣の友人は
かつての思い出やハロプロとの演出比較しながらテンションを昂らせ続けたわたし。
でも、途中で気づいたんです。(これ絶対友達1曲もわかってないわ)と。
そこからちょくちょく友人の反応を伺っていましたが、元来音楽好きなだけあって、リズムにのって楽しんでくれていたようでした。
あと、わたしがkenをガン見していたのも面白かったらしく、結果的にはよかったかもしれません。
終演後に「俺、2曲しか知らんかった」と笑いながら言っていましたが。笑
10年ぶりにライヴを見て思ったのは、やはり若いころ好きだったアーティストを30過ぎても楽しめるというのは素敵なことだな、ということです。
ラルクがなんだかんだ活動を続けてくれたこと、あの頃、他のものには目もくれずラルクのアルバムを聴き続けた体験を、これからも大事にしていきたいです。
そしてもし、いま、もっと若い時代に一番好きだった!といえるアーティストがいるみなさん。
その思い出を大事にしてくださいね。きっといつか、それが力になることだと思います。